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プレイ時間 : 7人ほど攻略済み
三年間の高校生活という限られた期間内で自分の分身である主人公を育成しながら、最後の卒業式で意中の女の子から告白されることを目指す恋愛シミュレーション。
恋愛シミュレーションというゲームをひとつのジャンルにまで押し上げるキッカケとなった、恋愛ゲームの記念碑的作品。
意中の女の子の好感度を上げる方法は大きく分けて二つ。
●デートに誘う
●自分のパラメータを上げる
つまり、どちらも自分が能動的に行動することが重要となる。要は自分磨きを怠るなということなんだ。
例えば、運動会や定期テストといった学校行事で好成績を収めると、攻略対象である女の子の好感度が上がるようになっているんだけど、その為にはパラメータの数値が高くなければならない、というわけ。
攻略に必要なパラメータの数値は攻略対象によって異なり、例えば病弱な文学少女ならば文学のパラメータはもちろんのこと、本人が病弱だからか運動のパラメータもそこそこ要求される。
好感度が低いうちは女の子の態度はやや冷たいのだけど、パラメータを上げてデートを繰り返すうちに、ヒロインはどんどんデレてくる。
これが凄く可愛らしく思えるし、達成感があるんだよな~。
ただし、シリーズの処女作ということでシステムはまだまだ荒削りの感がある。
各ヒロインとのデートや個人イベント以外の三年間のスケジュールは基本的に同じ流れであり、パラメータ上げもコマンドを選択するだけなので、全ヒロインを攻略しようと思うと何周もしなければならず単調な作業ゲーになってくる。全ヒロインを攻略するまで根気が持つかどうか、微妙なところ。
あと、爆弾が面倒くさすぎる。
知り合っただけで大して仲良くもないヒロインが発生させるってのがすごく厄介。ご機嫌取りの為にわざわざデートしなくちゃならないんだよな~。なぜゲームの中で八方美人であらなければならないのか…。
そしてやはり、発売された年代が年代だけに、古くささが拭えない。
キャラクターのグラフィックもそうなんだけど、服装が酷い。今の時代では考えられないような服装ばかりで、せっかく仮想の青春を送っているのに、デートでヒロインが私服で現れると急に現実に戻されることも少なくない。
また、ヒロインのボイスが基本的に棒演技気味で味気なく、サウンド環境もよろしくない。
BGM、キャラクターボイス、SE毎の音量調整が出来ないのも、このテのゲームとしては難点かな。
キャラクターの設定自体は時代を先取りしたものもあって今でも通用するんだけど、今となっては後の『2』や『4』をオススメするかな、やっぱり。
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