プレイ時間 ： 23~26

ゲームというジャンルがとうとう映画や小説の列に伍する日が来た。The Last of Us Part IIはそのスタートを切ったと僕は敢えていう。

　単純な善と悪の対決ではなく色んな人物の様々な事情、悩み、選択が作り出す複雑で奇妙な話。そこで生み出される人物達の細かな感情と表情の変化、内的、外的コンフリクトを極限に達したと言われるグラフィック技術で存分に表現している。物語に夢中になって我を忘れている自分を発見するようになる。

　ゲームの楽しさまではっきり捕らえている。問答無用襲い掛かる感染者はもちろん、謎の軍組織と謎の宗教集団まで、多様な集団がそれぞれ自分の立場のためプレイヤーの前を立ちふさがる。戦闘の態勢、状況もすべて違っていて、退屈を感じる暇なんて1秒すらない。(まじ退屈な戦闘は一つもない)
　キャラクタを成長させて強くなっていく自分のキャラクタを見るのも楽しみ。
　もちろん色んな武器を使う楽しみもある。

　昔ギャラガなどを楽しんでいた頃のあの単純で楽しいだけの遊び道具だったゲームというものがここまで到達したのかと驚愕してしまう。

・注意点
　こんなに優れたゲームだが、ぜひ注意されたい点がある。
　話の劇的効果を狙ったのか、物語りの表し方が荒すぎる場面が所々ある。プレイヤーの感情をも極限にまで追い詰めてくれる。苦痛を感じるプレイヤーも多いだろう。プレイヤーの心が折れる可能性すらある。プレイヤーにはゲームの腕だけじゃなくて苦痛に耐えられる‘心の腕’も必要になる。
　自分の‘心の腕’を試してこの壮絶な物語を楽しみ、
　その最後までを見届けたい人にこのゲームをお勧めしたい。